こだわり拝見再発見 VOL.13

松尾芭蕉とその門弟浪化が、
今に残した文化。

 約300年前、瑞泉寺の11代住職・浪化上人は、松尾芭蕉の門弟となった。瑞泉寺に通ずる八日町通りの裏通りにある浄蓮寺の境内には、浪化上人が芭蕉の墓から持ち帰った小石3個と芭蕉の縁者から贈られた遺髪を納めた「翁塚」がある。そして、そのそばには、加越能の俳人の寄進で建立され、遺髪から名付けられた「黒髪庵」がある。当時、その庵には行脚俳人へのユニークな処遇規約があったという。行脚俳人を2晩泊め、昼と晩には酒・肴を出し、出発の際には金品を贈るというものだ。実に粋な計らいが行われていたようである。
 黒髪庵の建立から約200年、南砺市各地域では今も俳句が盛んである。井波では4年に1回「南砺市いなみ全国連句大会」も開催されている。今年がちょうどその年にあたり、8月9日の大会当日には、14都府県から約120人の連句愛好家が瑞泉寺に集う。その前夜祭の会場が黒髪庵だ。8日の夜に少人数のグループに分かれて、連句が行われる。
 浪化が芭蕉の門弟となったことから発展してきた南砺市の俳句・連句人気は、今年もまちを豊かに彩る。

浄蓮寺画像

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